4.干渉のエスカレート
この頃から毎日、胃が痛いと感じていました。
Rさんの行動はどんどんエスカレートしていきます。
ついにはサイト運営にまで口を出してくるようになりました。
たとえば、残念なことに管理のサイトはお下品なネタもかなり多いのですが、盛り上げるセリフとして
「きっとお姉さん(美人で巨乳)が迫ってくるに違いない!」
とか使ったりもします。ギャグです。そんな些細なギャグに対しても、自分の意見が通らないときは
「どうせ美人で巨乳のお姉さんがすきなんでしょ。」
と攻めてくることもありました。シャレの通じないヤツ、とやらの典型的な例です。
また、その手のギャグだけで書いた文章を書き直させられたり、削除させられたりすることもありました。
さらに、毎日配信しているメルマガの内容にも文句をつけるようになりました。
毎日配信は正直なかなか大変で、昔は週に1度だけサイト運営にも協力をしてくれているYちゃんが変わりに書いてくれていたのですよ。
このYちゃんにも固定ファンがついてきたりしていたのだけど、一時期ちょっとした事情で書いていなかったのです。
それが、久しぶりに書いてくれるってことで、
「明日からまたYちゃんが週1で配信しますよ」
的なメルマガを配信したのですよ。
すると、配信直後に
「やめさせて」
とRさん。
その後、あんたらは頭がおかしいだの、Yちゃんは面白くないだのまたしても狂ったように、いや、「ように」じゃないな、怒り狂ってたなあれは、で、狂って言ってきました。
「一度宣言した責任や楽しみにしている読者に対する気遣い」
なんてこの人には存在しませんでした。
結局、次の日には
「諸都合によりYちゃんのマガは中止になりました。」
と配信、Yちゃんも快く承諾してくれたのですが、またしても胃がキリキリと痛くなりました。
ちなみにRさんが配信したこともありましたが凄くつまらないというか寒いというか見ていて恥ずかしい感じの内容でした。
びっくりするほどセンスがなかった。
この調子で、サイトへの干渉もどんどん進行していきます。
文章、メルマガときたら他に管理のサイトで大きく取り上げるようなものにラジオがあります。
いわゆるネトラジってヤツでして、パソコンでしか聞くことができないものなのですが、パソコンならではの掲示板を使ってリスナーのリクエストに答えたりする形も取れたりします。
Rさんの家にはネット環境がなく、是非録音して送ってくれってことだったので録音してCDに焼いてあげることにしました。
さて、ここで1つ問題が起こるのですが、このラジオは言うなればリスナーと掲示板で会話しながらやっていくものなので、はっきり言って掲示板も見ないで、流れも分からずに音声だけ聞いても面白いものではないのである。
臨場感が楽しい雰囲気を作るのね。
きっと大して面白くも感じないのだろうな、そう思ってCDを渡すと後日、ラジオを聴いた感想を言ってきました。
その声は凄く深刻そうに、さながら進路指導の先生が成績の悪い子に現状を伝えるかのような雰囲気で言いました。
「このままじゃ危ない・・・。このままじゃ読者がいなくなるよ・・・」
はぁ、そうですか・・・
そう言って、いろいろと「こうするべき」と指図し始めました。
この人はこのサイトを企業か何かと勘違いしているのではないだろうか。
趣味で文章を書き、趣味でラジオを放送する。
やりたいようにする中で、同じ感性の人が見たり聴いたりして楽しんでくれれば満足だし、別にそんなに大勢の人が聴いてくれなくても良いのです。
普段は大体、200人くらいの人が聴いてくれますが、別にそれが10人でも5人でも構わないのです。
やりたいことをやるから楽しいわけで、楽しみたいからやるわけで、別にたくさんの人に来てもらいたいから放送しているわけではないのです。
そりゃあ、人気があればよいかもしれませんが、人気なんてなくても自分の好きなことをしたいのです。
そんな趣味についてとやかく言われなくないのですが、このことについても文句を言ってきます。
何このスポンサー気取り。
それとこれは感覚的な話になってしまって説得力に欠けるのだけど、文章やラジオって自分の書きたいことや言いたいことを自由に表現したほうが、反響が良いことも多い。
逆に、無理矢理笑いに結びつけようとするほうが白けることも少なくないし、そもそも気分が乗っていない時に何を発信してもよいものはできないと思う。
この「気分が乗らない」現象は、単に「だるいなぁ〜」って思っているだけのことも多いのだけど、最も萎える展開が「無理矢理書かされること」である。
「こんな風に書け」とか、「早く書け」とか言われるとまったくやる気がなくなる。
だってこれは仕事じゃなくて趣味。
趣味は強制させられるものではない。
まして、お寒いメルマガで空回りするようなセンスのない人の「こうするべき」の内容はあまりにもつまらないものであった。
そしてたびたび筋が通らないことを言う。
一度,サイトに語録辞典のようなものを新たな項目として作ったのですが,前述しましたようにあくまで趣味のサイト。
語録辞典に用語を追加するのは完全に気が向いたときだけ,ちょこちょこ入れていただけだった。
しかしそれが気にくわない。ここでまた説教が始まる。
「あまり更新しないなら作るな」
と,大層ご立腹になられた。
自分のサイトで自分のペースで更新することに何か問題があるのだろうか。
こんなことで本気で怒り,説教をされる筋合いはないのだけど,ヒステリック女は手に負えない。
理屈が通じないのでどんなに正論を並べてもヒステリーで押し通します。
筋が通ってないことは他にも多々ありました。
自分で言うのもなんだけど管理のサイトは,個人のサイトとしては割と知名度があるほうだと思います。
そんなサイトを自分が支配するのに酔っているような気配をひしひしと感じた。
また,偉そうに
「サイトとはこうあるべき」
なんてことで説教をしておきながら,この人の数時間に渡る説教によって毎朝十一時〜十三時くらいに配信しているメルマガが十六時と当時では過去最大の遅刻をしてしまったこともあった。
自分が原因のときは
「それくらいいいのよ」
とのこと。
あぁ,自分勝手。
ところで、ラジオ放送や某コミュニティに参加などをしていると、自然と読者同士の交流も増えてくるものです。
仲の良い読者たちは自然と集まって身内ホームページとか掲示板とか作ったりして盛り上がったりもしていることもありました。
Rさんも、管理との付き合いがある前からその輪の中に自然と所属していて、メンバーともかなり仲がよかった。
しかし、管理と付き合って「みんなはファンだけど私は彼女なのよ」な優越感に浸りたい傾向がたびたび見え隠れするようになっていた。
忘れないで欲しいが、管理はただの一般人、しがないイチ塾講師でしかなく、たまたま書いた文章が人目につき、広まってくれただけなのである。
テレビにでるような歌手や芸人とは違う、ただの一般人でしかない。
そんなちょっと名が広まっただけの「ただの一般人」の彼女であることで優越感を感じられるとはなんとも安上がりな虚栄心なのだけど、Rさんの脳内ではブランドのバックでも持ったような感覚になっていたのだろう。
何かにつけて
「あなたは他の人とは違うのよ。」
と言ってくることが増えた。
あぁ、この人は「管理」のことではなく「有名人の彼女である自分」が好きなんだろうな、と思った。凄く不快だった。
「読者とメールするなんておかしい」事件も、自分は特別だと感じたいがために他の人のデータを削除させたという考えに行き着くまでにそんなに時間はかからなかった。
ついでに、自分が特別だと思うためには、Rさんとも仲良くなったみんながデータを削除されて嫌な気分になっても全然構わないのだろうな、という認識もついた。
一覧に戻る