同級生の汁を吸う


さてはて、今回ご紹介するのはこれですね。







「同級生の汁を吸う」

これはタイトルみて内容がすぐピンときたね。

これ、「医療系マンガ」だわ

世の中で人気ある作品ってのはバトルマンガばかりだとおもわれがちかもしれませんが、

医療系マンガってのも実は人気作品が多い。

マンガの神様と呼ばれる手塚先生のブラックジャックに始まり、

医龍とか、最近NHKなんかでもドラマになっている作品とか、なかなかに人気作品は多いですよね。

アクスレピオスは全巻持ってますよ。打ち切れましたが。

で、今回の「同級生の汁を吸う」ですが、これは一見平凡な少年の物語。

主人公の少年、名前は汁男としますかね、この汁男君、成績は中の下、運動はまぁ普通といった

どこにでもいる平々凡々な少年。

思春期の少年らしく、幼馴染で同級生のみち子ちゃんに恋をしていたりなんかします。

しかし悲しいかな、みち子ちゃんは汁男のことを良い友達とは思っているようですが、

なかなか異性としてみれないご様子。

しかしそんな汁男君にも恋を進展させるチャンスがやってきたのです。

そう、修学旅行です。

この修学旅行での行き先は沖縄。

沖縄の暑い空気で二人の仲も急速に暖めたい、そんな思惑を胸に修学旅行に望む汁男君。

修学旅行1日目は移動だけでヘトヘト。

女子の入浴を覗きにいこうとするも失敗するといった、(必死の思いでやっと覗いたら、もうおばあさんしかいなかった)

学園ものの定番パターンも終えて2日目。

自主研修の日である。しかし汁男の班の連中は遊びたい盛りのやつらばかりで、あっという間に町に散らばってしまった。

残されたのは、真面目なみち子と、そして汁男だけ。

口では「もう、あいつら仕方ないやつらだぜ」なんて毒づきながらも、心で感謝する汁男。

「仕方ないから2人でレポート進めましょ!」と、天真爛漫なみち子にドキドキしながら2人の研修が始まった。

しかし、楽しい雰囲気は長くは持たなかった。

見慣れない土地で2人は迷子になってしまい、しかもそこは人気のない山道。

二人は気づかなかったが、そこには杭が腐って倒れていた「ハブ注意!立ち入り禁止!」の看板があったのだ。

しばらく歩いていると、不意にハブが、案の定ハブが襲い掛かってきたのです。

もう、予想通りの展開ですよね。

で、汁男をとっさにかばってかまれるみち子。

「ぼ、僕が毒を吸い出すよ!」と、自分の危険も顧みず申し出る汁男。

「じっとして」という汁男に対してみち子は

「あ、あなたまで危険を冒すことないわ・・・毒を吸っちゃ、ら、らめぇ・・・」

と言い、意識を失った。こんなやさしいみち子を死なせてたまるかと、かまれたところから毒を吸い出す汁男。

るろうに剣心に吸い出すのは本当はよくないって書いてあったけど、なんとか汁男はみち子の毒を全部吸い取り、

みち子を担いで病院を探し歩いたのだ。

一方、学校のみんなは行方不明の2人を探していた。

やっと担任の先生が2人をみつけ、2人は救急車で運ばれたのだが、医者いわく

「奇跡だ!2人とも毒が完全に消えている!」とのこと。

実は後々の展開でわかるのですが、研究の結果、汁男の唾液にはあらゆる毒を浄化する効果があるのだが、

外の空気に触れるとたちまち効果が消えてしまうといった特殊な体質の持ち主だということが発覚するのです。

それから汁男は、自分にしかできないこととは何かを悩み、苦しみながらも、あらゆる展開で毒に侵された人を救います。

もう、これでもかってほど都合よく毒に侵された人がでてくるのは、さながらコナン君の周りで人がしょっちゅう死ぬようなものですが、

なかなか見ごたえのある作品です。みなさんもぜひ、ご覧になってみてください。








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